Connecting Voices ― 声を繋いで世界に響き渡らせろ!
こえをつなぐプロジェクト 第3弾 作成作品
花は、そこにも咲いていますか
『I look up at the prussian blue sky as a blind angel flies through the Gaza night sky, tears of blood flowing from his eyes.』
どれほど願っても、かの人々の痛みを代わりに受けることは出来ないが、
私たちが口を閉ざす度、かの人々が痛みを受け続けている
『「本当にジェノサイドなら世界が黙ってるはずはない」
「完全降伏すればいいのに、そうすれば多くの命が助かるしその後は世界が見張ってるんだから」
私もそう思っていた
つまり私たちが住んでいるつもりだった「世界」と、現実世界は全く違っているんだ。せめてそれだけでも分かって』
せめて。
せめて。
せめて。
この手を合わせ願う日々
『勝手に作られた境界。
不条理の囲いの中の声。
その不条理に世界のあちこちで
耳を傾ける。そして
わたしもあなたも声を上げる。
声。
声。
声。
声はつながり、いっしょに
境界を超え、』世界が変わる
私たちの住んでいる世界、現実世界 世界は一つ、願いは平和
そこには微塵の迷いもない。されど、
淡々。
淡々。
淡々。
途方もない時が過ぎてゆく
私は紺青の空を見上げる。そこに血の涙を流しながらガザの夜空を飛ぶ盲目の天使を見る ※1
時が解決してくれるというのは心理学者の笑えないジョーク
『あなたのことを毎日思っている』
『会ったことのない娘
言葉でしか抱きしめたことがない娘がいます
ガザに』
行ったことのない場所 それなのに、今いる場所よりずっと近くに感じる
『怖くなった。もしこの事態を、彼らの人生を知らぬまま生きていたとしたら…そう思ったら。』
『あなたのために毎日祈っている』
必ず会おう、生きて会おう!
血も涙も命も流す時はもう終わりだ!
これは私たちの時代の私たちの問題だ!
無駄に流す時はない!
目を開け、立ち上がり
『あなたに、あなたの本当の気持ちを確かめる時間が訪れますように』
声を上げる
『あなたに、あなたの本当の明日を信じる時間が訪れますように』されど、
淡々。
淡々。
淡々。
無慈悲に時は過ぎてゆく
声が かすれ始める かれ始める
絶望と希望をないまぜにして
淡々。
淡々。
淡々。
『矛盾している。自分の心が矛盾した思いを抱えている。生まれた思いは選べない。捨てられない。いつもその中に生きているんだ。彼らも私も。それは繋がっている証。
それは悲しみと喜びだ。』
『花は、そこにも咲いていますか』
この声は、かの人々へのためだけではない
この声は、不条理に直面し、理不尽と戦っている全ての人々へ向けての声だ
それを支える人々への声だ
『壊されていく生活、奪われていく自由、そんな惨劇の中に居ようとも
忘れないで欲しい
あなたは気高く 美しい』
『希望はある。そこにある。あなたが生きている限り。私が生きている限り。』
『だから、生きて
生きていてくれるだけでいい
それだけであなたは美しい』
2024.9.29
こえをつなぐプロジェクト
石井萠水
Soramame
ネズミ―
H.K.
森;
Kijaku
辻ゆう子
さおり
ururu
藤田ヒロシ
(順不同)
『』部分が上記の皆さんから寄せられた『こえ』です。それを迷子の遊園地 藤田ヒロシの「こえ」で一つ繋ぎました。
※1 冒頭の英文を元にした「こえ」(藤田ヒロシ 著)
こちらのテキストは配信をはじめとしたネット空間でお読み頂いて構いません。その際には #こえをつなぐ を付けてください。(今プロジェクトの紹介もして頂ければと思います)
また、イベント、スタンディング等のリアル空間でお読みになる場合は、「こえをつなぐプロジェクトで作られた作品」である旨を口頭、掲示物等で周知してください。
いずれの場合も事前連絡は必須ではありませんが、公開時にSNS上で迷子の遊園地アカウントをメイションして頂くなどで通知頂けると嬉しいです。
ただし、今プロジェクトや作品の趣旨に反する形での使用は固くお断りします
こえをつなぐプロジェクト 藤田ヒロシ