BOOKS ― 『難しいですね』では片づけないための書籍紹介

イスラエルについて知っておきたい30のこと
早尾貴紀 著
平凡社
2025年2月出版
ISBN978-4-582-83974-6
定価2,090円(税込)
パレスチナの地で行わてきた暴力の原理を知る イスラエルという国は何なのか?ユダヤ教とシオニズム、ホロコーストの政治利用、欧米の植民地主義、オスロ合意の欺瞞、〈10.7〉蜂起、ガザ地区の未来…… いま私たちがパレスチナ問題を考えるための基本書。

ガザの光
リフアト・アルアライール ほか 著
ジハード・アブーサリー、ジェニファー・ビングム、マイケル・メリーマン=ロッツェ 監修
斎藤 ラミス まや 訳
早尾 貴紀 解説
明石書店
2025年1月1日出版
ISBN978-4-7503-5854-3
定価2,970円(税込)
燃やされているのは学校や病院だけではない。人々が、物語が、記憶そのものが焼かれているのだ。侵攻目前に書かれた記録から、私たちは何を聴き取るべきなのか。パレスチナ人作家たちが〈未来〉に向けて遺した、比類なきメッセージ。

ハマスの実像
川上泰徳 著
集英社新書
2024年8月9日出版
ISBN978-4-08-721326-3
定価1,155円(税込)
2023年10月、ハマスがイスラエルに対し大規模な攻撃を仕掛け、世界は驚愕した。しかし日本ではハマスについてほとんど知られておらず、単なるテロ組織と誤解している人も多い。ガザの市民の多数が支持するこの組織は一体どんなものなのか。何を主張し、何をしようとしているのか。そしてパレスチナとイスラエルの今後はどうなるのか。中東ジャーナリストの著者が豊富な取材から明らかにする。

なぜガザなのか -パレスチナの分断、孤立化、反開発-
サラ・ロイ 著
岡真理、小田切拓、早尾貴紀 編 訳
青土社
2024年7月26日出版
ISBN978-4-7917-7663-4
定価3,080円(税込)
五〇年以上にわたる占領。隔離と封鎖のなかで、暴力は常態化し、排除が恒常化し、パレスチナの人たちは生活のすべてを奪われてきた。なぜ、どのようにして、それは行われたのか。歴史的文脈を理解し、いま起こっていること、そしてこれから行われることを知るための最良の書。

ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義
岡 真理 著
大和書房
2024年12月22日出版
ISBN978-4-479-39420-4
定価1540円(税込)
2023年10月に開催された2つの講演会(京都大学・早稲田大学)での内容を書籍化した『歴史的文脈とポイントを平易に解説する「まずここから」の一冊』

ホロコーストからガザへ -パレスチナの政治経済学- 新装版
サラ・ロイ 著
岡真理、小田切拓、早尾貴紀 訳
青土社
2024年2月24日出版
ISBN978-4-7917-7633-7
定価2860円(税込)
2009年3月サラ・ロイ来日講演と対談を元に編集された一冊が2024年2月緊急復刊。「パレスチナ問題」を経済学的に分析し、世界的に注目される著者が明らかにするイスラエルの占領の実態と国際社会の援助のゆくえ。ホロコースト生存者の娘という出自から問う、人間の記憶と倫理への思考。

現代詩手帖2024年5月号 【特集】パレスチナ詩アンソロジー 抵抗の声を聴く
思潮社
2024年4月26日出版
ISSN1342-5544
定価1430円(税込)
12名の作家の計22篇が収録されている他、翻訳者による解題や岡真理さんへのインタビュー『「人間の物語」を伝える責務』、翻訳者として参加されている原口昇平さん、永方祐樹さんの論考が掲載されている。

パレスチナ刺繍 クロス・ステッチの世界 増補・改訂版
山縣良子 著
駱駝社2022年8月9日出版
ISBN978-4-9910785-2-1
定価2200円(税込)
パレスチナ刺繍は、母から娘へと何世代にもわたり継承されています。刺繍を通してパレスチナの女性たちを知るきっかけともなります。第1部「解説篇」、第2部「モチーフ篇」として1冊にまとめてあります。

ガザ日記:ジェノサイドの記録
アーティフ・アブー・サイフ 著
中野真紀子 訳
地平社
2024年5月出版
ISBN978-4-911256-06-0 C0036
定価3080円(本体2800円+税)
10月7日にイスラエルがガザへの爆撃を始めたあの日から、著者は他の市民とともに命がけの避難を繰り返すことになる。戦場と空爆、逃避行と喪失の圧倒的記録。11言語で世界同時緊急出版。