短編演劇集 温故創新 上演作品

人間椅子‐めざめ‐

原作 江戸川乱歩「人間椅子」
上演台本・演出 迷子の遊園地
出演 さおり

観劇アンケートより

お二人の見せ方、伝え方が凄いと感じました。
特にさおりさんの表現力に魅了され、圧倒されました。

椅子の中を現すのに、どうしても舞台上の不在の在が多かったのだけれど、それがすべてしっくり腑に落ちたわけでもないけれど、想像の余地ありありで、いくらでも怖くも恍惚にもなれる場でした。
立ち姿が語る舞台のありようが、迷子の遊園地さんの魅力だなぁと、あらためて思いました。

休憩から急に始まって突きつけられる重たくて不気味な空気!想定外の展開が来てちくしょうやられたと思いながらも、もう独白に引き込まれてしまったのが悔しいくらいでした。

さおりさんの声、いつもは優しくて繊細な、私の大好きな声が怒りや悲しみ苦悩も入り混じったイス職人の独白として歪んで発せられてきて、久々のこの感覚に震えました。

江戸川乱歩はもともと大好きで、小・中学校時代にほとんどの話を図書室で読んでいました。
不気味な世界観、日常の中の非日常は迷子の遊園地にピッタリだと改めて実感。
藤田さんの演出でもっと江戸川乱歩が見たい!

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